「ANAとJALの違いってなんだと思いますか?」
「なんでJALじゃなくて弊社(ANA)なの?」
「ANAになくて弊社(JAL)にあるものってなんだと思いますか?」
聞かれ方は違えど、ANAとJALの面接においてはこのような質問が飛んでくることが多いです。
今回は、ANAとJALの違いを聞かれた時に備えて、事前にどんなことを考えればよいか、面接でどんな風に伝えればよいかといった内容をお伝えします。
「ANAとJALの違い」の考え方
さて、ANAとJALの違いを考えるにあたって、まずは”違い”の定義/粒度を明確にしましょう。
ここでは”違い”の定義を、目的の違いと手段の違いの2つに分けて考えてみます。
(ほとんどの学生はこれが出来ておらず、2社の違いに関する浅い考察しか伝えられないまま面接に落ちてしまいます。)
目的の違い
目的の違いとは、主に経営理念/方針/目標の違いだと考えてください。
例えば、ANAとJALが以下のように方針を掲げたとします。
- ANA:2022年までに国際線の旅客数を1.5倍にする
- JAL:2022年までに国内線の顧客満足度で1位を獲得する
(あくまでも例です)
このようなレベルの違いが目的の違いです。
手段の違い
一方で手段の違いとは、目的を達成するための打ち手の違いです。
ANAとJALが上述したような経営方針を掲げたときの、手段の違いを説明します。
ANAのケース
JALのケース
(もちろんこれも単なる例です)
このように考えると、
- ANAの目的を達成するための手段は「気さくな接客」と「広い座席」
- JALの目的を達成するための手段は「機内Wi-Fi」と「美味しいコーヒー」
ということになります。
これが手段の違いです。
よくありがちな浅い考察
目的の違いと手段の違いを理解したうえで、学生がしてしまいがちな浅い考察について説明します。
ここまで読めば気づいた方もいるかもしれませんが、
浅い考察とは、目的の違いのみ/手段の違いのみを考えてしまうということです。
特に多いのは手段の違いに終始するケースです。
「さあANAとJALを比較するぞ!」と意気込み、実際にANAやJALに乗った時のことを思い出すなどして、
「ANAは接客が気さく!」「機内誌が充実している!」
「JALは接客が上品!」「機内の飲み物が美味しい!」
といった違いを、とにかくいっぱい挙げるだけで満足してしまうのが典型的な例です。
「なぜその違いが生まれているのか(目的の違い)」まで考えないと、あさーーーい企業研究で終わってしまいます。
また、目的の違いに終止するケースもよく目にします。
「ANAとJALの違いは?」と聞かれたときに、2社の経営理念や目標の違いだけを述べてしまうケースです。
これまた同様に、あさーーーい企業研究です。
必ず目的の違いと手段の違いをリンクさせるようにしましょう。
「ANAとJALの違い」の伝え方
ここまでは、2社の違いを考える方法をお伝えしました。
最後に、面接の場でどのように伝えれば深い企業研究をしたとアピールできるのか、僕の意見をお伝えします。
オススメの伝え方は、
目的の違いを述べたあと、根拠として手段の違いを述べるという方法です。
なぜ先に目的の違いを述べる方が良いのかというと、
会社全体を見渡せる視座の高さや、仮設を立ててそれを検証する力などをアピールできるからです。
具体的には以下のような構成になります。
「中期経営計画を読み、〜〜という理由でJALはANAよりも顧客満足度の向上を重視している(目的の違い)のではないかと考えました。そして実際に飛行機に乗った時に、一歩二歩先を読む〇〇なサービスや△△な気遣い(手段の違い)目の当たりにし、やはりJALは顧客満足度向上に対する意識がANAよりも高いと感じました。」
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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