(2019/4/9 更新)
※「純粋にJALフィロソフィについて詳しく知りたい!」という方向けに、
フィロソフィの各項目を深掘りしてみた記事はこちらからどうぞ!↓
(以下、僕がJALフィロソフィを嫌いだった記事です)
あなたはJALフィロソフィを知っていますか?
JALフィロソフィは、2010年1月19日に倒産したJALを再生するために稲盛名誉会長が作成したものです。
倒産からちょうど1年経った2011年1月19日に発表されました。
JALがどのような考え方/信念を持って、どのような哲学をベースに経営されるのかを示す指針になっています。
言い換えれば、社員一人ひとりがどのような考え方を持って仕事をするのか/生きていくのかをまとめたものです。
そんなJALフィロソフィなんですが、ここだけの話、僕はあまり好きじゃなかったんです。(笑)
その理由を以下で説明しますね。
当たり前の一般論しか書かれていない
まずは以下のJALフィロソフィに簡単に目を通してください。
- 第1章 一人ひとりがJAL
- 一人ひとりがJAL
本音でぶつかれ
率先垂範する
渦の中心になれ
尊い命をお預かりする仕事
感謝の気持ちをもつ
お客さま視点を貫く- 第2章 採算意識を高める
- 売上を最大に、経費を最小に
採算意識を高める
公明正大に利益を追求する
正しい数字をもとに経営を行う- 第3章 心をひとつにする
- 最高のバトンタッチ
ベクトルを合わせる
現場主義に徹する
実力主義に徹する- 第4章 燃える集団になる
- 強い持続した願望をもつ
成功するまであきらめない
有言実行でことにあたる
真の勇気をもつ- 第5章 常に創造する
- 昨日よりは今日、今日よりは明日
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
見えてくるまで考え抜く
スピード感をもって決断し行動する
果敢に挑戦する
高い目標をもつ(JALホームページより引用)
JALフィロソフィは、
1部:すばらしい人生を送るために
2部:すばらしいJALとなるために
という2部構成になっていますが、今回は2部だけを抜粋してみました。
僕が最初にJALフィロソフィを読んだ時の感想は、「まあ全部大事だよね」「これANAでも言えるじゃん」でした。
一般的には全て大事な項目なだけに、結局何が言いたいのかがわかりにくいんです。
要するにJALフィロソフィと言うからには、倒産したJALだからこそ言える内容だけにすべきだと思います。
具体的には、採算意識のなさはJALが倒産した主要因なのでもっとフォーカスすべきですし、心を一つにするとか燃える集団になるなどはあえてフィロソフィにしなくてもいいと思います。
また、第一部で「ものごとをシンプルにとらえる」という項目があるのに、フィロソフィ自体冗長だなあと思っていました。
実はあまり浸透していない
実際に働いて感じたことなんですが、JALフィロソフィってそれほど浸透していないんです。
手帳になっているので社員は全員携帯しているんですが、それを見返しながら業務をするといった光景は見られません。
日々の業務に直接結びつかない内容ですので、、、
それどころか、フィロソフィ項目を口に出した日には”クサイやつ”と思われる雰囲気すらあります。
この理由もおそらく、JALフィロソフィがJAL特有の内容ではなく、一般論が多いからなのかなと思います。
年に何回かJALフィロソフィを取り上げる機会もあるんですが、「あーフィロね」にみたいな雰囲気になっています。
最後に
散々JALフィロソフィが嫌いと言ってきましたが、単にdisっているわけではないです。
社員の行動指針があることは本当に素晴らしいことなので、これからもっとJAL独自の内容になって、全社員の頭の中に常にある状態になってほしいなと思っています。
以上、元JAL社員、現いちJALファンからの意見でした。
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